COMMUNICATION OFFICE DB

オフィスデービーはブランディング品質で
オンリーワンの動物病院建築を実現します

たとえば動物病院の開業を想定した場合、一般的に広告は広告業者、看板は看板業者、Web はWeb業者…というようにそれぞれ専門業者に縦割り発注するケースが多いかと思います。その場合、オーナー様に明確なご希望イメージがあったとしても、それを各媒体で具現化して統合していくのはオーケストラの指揮者のような役割を担うことと同じですから非常に困難です。
私たちは一級建築士を外部スタッフに持ち、ブランディングの視点で建築空間をデザインします。デザイン性と機能性の集大成として、またその中にコンセプトやこだわり、五感を包み込む空気感をも閉じ込めて、私たちはオンリーワンを実現します。
[ スタンスと関わり方 ]
私たちはデザインのプロとして設計と全体監修を行います。オーナー様と設計士と施工会社の三者それぞれに直結する形でコミットし、コミュニケーションをデザインするためのコミュニケーションも司りながらプロジェクトを最初から最後まで責任をもって牽引します。
[ プロジェクトの進め方 ]
建築というビッグプロジェクトは、異なる分野の専門家達の仕事を積み上げていくことで完成しますが、通常はリレーのように机上から現場へ、担当者から担当者へとバトンが渡される形で進行していきます。私たちはこのバトンリレーのスタートからゴールまで、たてものつくりの最高責任者として伴走します。
関係図
企画設計
プランニングは丁寧なヒアリングからスタートします。
聴くことで課題が見え、
それを解決するためのデザインも見えてきます。
あさか台動物病院様の場合は、土地選定のタイミングでお声がけをいただきました。
当時の病院は獣医師数に対して診察室が少なく、待合も狭かったため、
スムーズな診療がなかなか難しい状況がありました。
また、診察後の処置や処方をするスペースも
手狭になっていたため、
より安全・安心・快適な診療環境を
利用者に提供するべく
近隣に土地を探して新築移転したいという
ご意向でした。
私たちが新病院建築プロジェクトに
携わらせていただくにあたり、先ず意識したのは
〝あさか台動物病院らしい
コミュニケーションをデザインする〟ということです。
そのため、オーナー様がどのようなご希望やこだわりをお持ちなのか、
新病院にどんなイメージやビジョンをお持ちなのか徹底的に訊きました。
その想いに耳を傾け、言葉やスケッチ、他業種を含めた建築事例等も手がかりに
すり合わせを重ねながらデザインの方向性を固めていきました。
2012
4月中旬
候補地A・B 同行視察、ヒアリングスタート
4月下旬
候補地A・Bそれぞれの環境条件を考慮した病院完成イメージ図(ラフスケッチ)提出
5月
リクエストと課題相互確認のためのチェックリスト提出、
全体スケジュール案提出、土地決定、地質事前調査
6月
建物予算確認、建物仕様(3階建)決定、レイアウトプラン(平面・立面)提案
関係図
矢印
基本設計
現実との折り合いをどんな形でつけるか。
建てては壊し、建てては壊し、を机上で幾度も繰り返します。
企画設計で決まった方向性を平面図で具体化していく設計作業が始まりました。
オーナー様にとっては、図面にすることで
診療動線が明確にイメージできるようになる一方、
限られた空間の中で何を優先させてレイアウトすべきか、
判断と意思決定の繰り返しが綿綿と求められる
心理負担の大きなプロセスとなります。
判断の基準となるのは
もちろんオーナー様のご意向と
スタッフの皆様のご意見やご要望ですが、
〝コミュニケーションをデザインする〟
という視点で考えれば、
当事者の視点だけでなく第三者の視点で
病院全体のオペレーションを見通す必要があり、
実際の診療の流れや動きなどを把握するため、
延べ2日間バックヤードでウォッチングを行いました。
そうしたすべてを反映させ、提案と修正を幾度も幾度も繰り返し、
あさか台動物病院様の基本設計に関する図面は11次案で最終決定に至りました。
2012
7月
地質ボーリング調査、参考施設同行視察、院内オペレーション観察
8月
基本設計最終決定
関係図
矢印
実施設計
バーチャルからリアルへ。
細部の図面化と数値化で、「建つ」設計図が完成します。
基本設計で固まった図面を
実際の工事に必要な施工図面に落としていく実施設計作業は、
確認申請に相応の日数がかかることが予想されたこともあり、
実施設計の建築士と構造専門の建築士の二人体制で進めました。
実施設計は、基本設計の内容を〝実際に施工できる図面〟
すなわち見積もりができる図面へと進展させていくプロセスです。
平面・立面の詳細図に始まり、
建具図、家具図、設備図なども必要になります。
実施設計は、ひとつの図面で修正が発生すると、
関連して他の図面でも修正が必要になるため、
余裕を持ったスケジューリングが
望ましいのはもちろんでしたが、
オープンを新患需要が狙える
春の予防シーズンにぶつけたいという
オーナー様のご意向を最優先とし、
設計士の作業負担や多少の手戻りは覚悟の上で作業を強行しました。
図面化に伴い、それまで気づかなかった問題点が顕在化してきたり、
新たな課題が浮かび上がってきたりということもありましたが、
予算内で最大のコストパフォーマンスを追求するにはこのプロセスが正念場です。
スタッフ一丸となって心血を注ぎました。
しかしながら、この時、最も疲労が蓄積していたのは、
日常の診療を行いながら診療後の深夜に院内で図面を囲んで検討会を重ねてくださった
オーナー様とスタッフの皆様だったかもしれません。
共に戦場にいるような日々だったというとオーバーに聞こえるかもしれませんが、
二次元の図面を頭の中で三次元に置き換えて
ディスカッションを繰り返す神経戦ではありました。
しかし、この時の濃密な時間と経験が、
後で大きな満足感になって返ってくることになりました。
2012
8月
新病院移転告知(Web)スタート
10月
確認申請提出、移転告知PR(沿道交差点看板)
施工業者選定のための説明会開催
矢印